就労移行支援職員の高い離職率|長期的なキャリア構築定着へ

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  • 就労移行支援で働くことに興味があるけど忙しそうで不安・・
  • 就労移行支援で働いてきたけど次のキャリアに進みたい・・
  • 就労移行支援で働くスタッフに気持ちよく働いてほしい・・

就労移行支援で働くことはやりがいを感じることが多い反面、きついな、やめたいなと思うことも多々あります。

この記事では就労移行支援で働くことの魅力や、働き続けることの難しさを知り、定着するためのポイントをお伝えします。

障害者の人数は全国的に増加傾向にあり、就労移行支援事業所は今後もその需要が見込まれます。

そのため就労移行支援の職員としての経験はとても貴重なものになりますし、その後のキャリアについても知っておくと不安が軽減されますよね。

就労移行支援職員の離職率とは?その背景と現状

就労移行支援職員の離職率は比較的高いとされています。

仕事の負担や求められるスキルの多さ、業務のきつさから、長期的に職場に留まるのが難しいと感じる職員も少なくありません。

離職率が高くなりやすい要因としては以下が挙げられます。

  • 負担の多い仕事内容
  • コミュニケーション力が求められる

負担の多い仕事内容

利用者への個別支援から就職後のフォローアップ、書類作成まで多岐にわたる業務があり、1日が忙しさでいっぱいになることが多いです。

コミュニケーション力が求められる

利用者は障がいを持つ方が多く、それぞれの特性に合わせた丁寧な対応が必要です。そのため、対人スキルや心理的な配慮が常に求められます。

就労移行支援職員の仕事の「やりがい」を感じる一方で、業務の負担が重くなると感じる場合も多いことから、支援業務をサポートする仕組みづくりやチームのサポート体制が重要とされています。

就労移行支援の仕事はきつい?実際の業務内容と求められるスキル

就労移行支援職員の仕事は、利用者の就職支援を中心とし、個別サポートやグループワーク、社会適応のトレーニングなど多岐にわたります。

具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 個別相談と目標設定
  • ビジネスマナーや職業訓練の実施
  • 就職後のフォローアップ
  • 関係機関との連携

個別相談と目標設定

利用者一人ひとりと面談し、就労に向けた目標を設定します。障がいの特性に応じた配慮が必要であり、心理的サポートも行います。

ビジネスマナーや職業訓練の実施

ビジネスマナー、パソコン操作、面接対策などのトレーニングを通じて、実践的なスキルの習得を支援します。トレーニングの進捗に合わせて柔軟な対応が求められます。

就職後のフォローアップ

就職後も継続して利用者が職場に適応できるよう、定期的なフォローアップを行います。

この過程で利用者の不安や悩みに応じ、相談に乗ることも多く、精神的なサポートも重要です。

関係機関との連携

ハローワークや医療機関、福祉事務所などと連携し、適切な支援を提供できるような環境を整えます。

協力機関との調整や情報共有も職務の一環です。

就労移行支援職員として長く働くための工夫とサポート体制

就労移行支援職員として働くには、適切なサポートと働きやすい環境が必要です。定着率を高め、離職率を抑えるためには、職場のサポート体制が重要な役割を果たします。

  • 職場での定期研修やスキルアップ
  • チームでの情報共有と支援
  • メンタルケアとストレス管理

職場での定期研修やスキルアップ

就労支援に関する知識を継続的に学ぶための研修制度や、経験を積んで自信を持てるようにするためのスキルアップ支援があると、安心して長く働くことができます。

心理的支援やメンタルケアの基礎知識なども役立つことが多いです。

チームでの情報共有と支援

職場内でのチームワークが充実していると、負担が偏りにくくなります。

例えば、利用者のサポート状況をチームで把握し、問題が発生した際に即時対応ができる体制があると安心です。

メンタルケアとストレス管理

支援業務では、日々利用者の悩みや問題に対応するため、精神的な負担も蓄積しやすくなります。

メンタルケアを日常的に行うためのカウンセリングや社内の相談窓口の設置も、支援員の長期定着に効果があります。

就労移行支援をやめたいと思ったときのキャリア選択肢

もし就労移行支援職員の仕事が合わないと感じたり、別のキャリアに挑戦したいと考える場合、以下の選択肢があります。

  • 福祉・教育関連の他職種
  • カウンセリングや心理支援の分野
  • キャリアカウンセラーとしての道

福祉・教育関連の他職種

就労移行支援で得た経験を生かし、福祉施設での相談員や教育機関での支援員としてのキャリアに進むことができます。

例えば、介護や教育の分野に障害を抱えた方が数多くいらっしゃりますが、障害に関する知見を持った人は少ないことから、組織としてあなたの経験が重宝されるケースもあります。

カウンセリングや心理支援の分野

利用者と接する中で培った対人スキルや心理的サポートの経験を活かし、メンタルヘルスケアやカウンセリングの分野でのキャリアを築く道もあります。

資格を取得して、心理支援のプロフェッショナルを目指す方も多く、フリーのカウンセラーとして自由度高く働いている人が非常に増えています。

カウンセラーが活躍する場所例→コチラ

キャリアカウンセラーとしての道

就労移行支援で培った就職支援のスキルを活かして、キャリアカウンセラーや転職エージェントとして活躍する選択肢もあります。

昨今の転職市場の盛り上がりから人材業界は非常に好況で、転職エージェントのお給料がかなり高くなっています。

障害者雇用の転職エージェント例→コチラ(法定雇用率upの影響により採用増)

まとめ

就労移行支援職員の仕事は、多くのスキルと精神的な負担が求められるやりがいのある職業ですが、離職率が高い傾向もあります。

職員として長期的に働くためには、個人で頑張るだけでなく、メンタルケアや職場内でのサポート体制が重要です。

また、やめたいと感じた際には、福祉やカウンセリングなどの関連分野でのキャリアが広がっており、就労移行支援の経験を活かして別の職業にステップアップすることも可能です。

例、大宮の就労移行支援事業所→コチラ

筆者について

Tada Miya

国家資格キャリアコンサルタント/人材メガベンチャー→障害者雇用人材紹介事業立ち上げ→Saasスタートアップ→EAPサービスのマーケティング/30歳でうつになったことをきっかけにブログ開始/異動と結婚というポジティブなライフイベントが体に負担となりうつを発症/比較的軽度だったがゆえに受けられるサポートが多くないことを疑問視/家族の協力を得る難しさを痛感

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